マイクロソフト(Microsoft)が2019年のSurfaceイベントで2画面の折り畳みスマホSurface Duo(サーフェスデュオ)を発表しました。
マイクロソフトは以前Windows Phoneというスマホ向けのWindows OSを販売していましたが、AndroidとiOSに勝てず2017年には開発を中止しスマホ市場から事実上撤退、2019年12月にはWindows Phoneのサポートも切れるという状況になっていました。
今回新たにスマホ市場に再参入するということで、その端末の詳細などが気になるところです。
今回はマイクロソフトが新たに発売するSurface Duoについてまとめました。
マイクロソフトがスマホ市場から撤退するまで
マイクロソフトはもともとWindows Phoneというスマホ向けOSを販売しスマホ市場に参入していました。
Windows Phoneの略歴をいかにまとめてみました。
- 2010/02Windows Phone 7発表Windows Phoneの最初のOSが発表されました。
- 2010/10Windows Phone 7搭載機種発売開始Windows Phone 7が搭載されたスマホがヨーロッパなどで発売されました。
- 2011/10グッドデザイン賞受賞Windows Phoneが日本のグッドデザイン振興会主催のグッドデザイン賞を受賞しました。
- 2013スマホOSでシェア第三位にBlackBerryを抜いてスマホOSシェアの第三位になりました。
- 2015/11WIndows 10 MobileをリリーススマホOS市場での巻き返しを図り、新しいOSであるWindows 10 Mobileがリリースされました。
- 2017/10Windows Phoneの開発終了Windows Phoneの開発終了が発表されました。2017年時点でのシェアは0.1%まで落ち込んだとのことです。
- 2019/12Windows Phoneのサポート終了予定Windows Phoneのサポートが打ち切られる予定です。
グッドデザイン賞を受賞したり一時はシェア3位までになったりと健闘していましたが、結局はAndoroidやiOSの牙城を崩すことはできなかったようですね。
Surface Duoの詳細
さて今回発表されたのは、以前やっていたスマホ用OSのリリースではなく、スマホ自体の発表です。
さて、発表されたSurface Duoという端末の特徴はどういったものなのか見ていきましょう。
特徴
最大の特徴は2画面の折り畳み式という点です。
すでに市場にはSumsung製のGalaxy Foldなどの折り畳みスマホが出ており、これらのスマホは有機ELディスプレイなどを使用して一枚のディスプレイを折り曲げるようなものですが、Surface Duoは5.6インチの2枚のディスプレイをヒンジでつなげて折り曲げられるようにしたもののようです。
二つの画面では異なるアプリを立ち上げることができるほか、片方の画面をキーボードやゲームコントローラにして使用することもできるようです。
現時点ではSnapdragon 855プロセッサを使用しているとのことですが、将来的に変更になる可能性も残されているとのことです。
OSはAndoroidで、従来のWindows Phoneではありません。
マイクロソフトは今回のSurface Duoの発表とは別に2画面PCなどの2画面端末向けのOSとしてWindows 10 Xを発表しています。
今回あえてスマホのSurface DuoはAndroidで行くとしていますので、スマホ市場ではWindows OSを浸透させるのはあきらめているのかもしれません。
発売日
アメリカでの発売は2020年の年末頃を予定しているとのことです。
日本での発売日は未定ですがそれほど時期的に違わないのではと思います。
値段
値段に関する情報はまだ公開されていません。
競合となる折り畳みスマホであるSumsungのGalaxy Foldなどは20万円近くしますので、同じようにかなり高額になるものと思われます。
ただ、折り曲げ有機ELを使用しなくてもよい分、Galaxy Foldなどよりも多少値段は安く抑えられるのではないかと推測します。
競合製品(フォルダブルスマホ)
折り畳みスマホはフォルダブルスマホというジャンルに分類されます。
ここではSurface Duoの競合となるであろうフォルダブルスマホについて紹介します。
Galaxy Fold
Sumsung製の折り畳みスマホです。
日本ではまだ発売されていませんが、韓国やアメリカなどではすでに販売されています。
Galaxy Foldは7.3インチの折り曲げ有機ELを使用し、1画面をそのまま折りたたむことができます。
ディスプレイが一つですので、Surface Duoが2画面に分割しているのに比べると、かなり画面が大きく感じるのではないでしょうか。
Galaxy Foldは内側にデュアルカメラ、外側の前面にシングルカメラ、背面にトリプルレンズカメラと計6つのカメラを搭載しているのも特徴です。
価格は日本円で約22万円と、かなり高額です。
Huawei Mete X
Huawei製のスマホで、現在日本では発売されていません。
Galaxy Fold同様、折り畳み有機ELを使用しており、8インチの1画面をそのまま折りたたむことができます。
折り畳み時のディスプレイサイズはフロントが6.6インチ、バックが6.8インチだそうで、折り畳みの状態でも厚さ11mmと、比較的かさばらない設計となっているようです。
5Gに対応しており、今後5Gが普及してきた時にもそのまま使えそうです。
価格は日本円で約29万円と、Galaxy Foldに比べてもかなり高額なものとなっています。
まとめ
Surface イベントでマイクロソフトの新型折り畳みスマホSurface Duoが発表されました。
Windows Phoneで撤退してからの再参入という形ですが、今後Surface Duoでシェアを伸ばせるか気になるところです。
既存の折り畳みスマホは価格が高いので、それよりも安く抑えられれば需要はあるのではないでしょうか。
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